こんにちは、柳村です。 今日は、最終カラー出力の3項目を解説をしたいと思います。 もし、デフォルト設定のまま何もいじらずに使われている場合は 設定をいじっていただくと、面白いかと思います。 特に、大域照明を使ったシーンではここをいじることによって ライティングの苦労が大幅に軽減されるかもしれません。 本題の前に、modoのレンダリングされた画像というのは HDR(ハイダイナミックレンジ)であるということを理解しておかなければなりません。 コンピュータの画面で表示できる色の数はR,G,Bがそれぞれ0~255の256段階なので1667万7216色まで表示できることになります。 そして、R,G,B全て0だと黒、R,G,B全て255だと白となるわけですが これはLDR(ローダイナミックレンジ)と言います。 ではこれに対して、HDRはどうなのかと言いますと、 LDRで黒よりももっと暗い色や、LDRで白よりももっと明るい色を持つことが出来るデータです。 具体的には、HDRでは画面上では真っ白(R,G,Bが255)に見えている同じピクセルでも、 内部に輝度を保持しているため、同じ白でも明るさ(エネルギー)の違う白いピクセルなのです。 しかし、このレンダリングされた画像を汎用的なJPGやBMPやTGAなどというフォーマットで 保存すると、LDRとして保存されるために、どんなに輝度が高い白でもR,G,Bが255の同じ白として 収まらないデータは切り捨てられてしまいいます。 (OpenEXRではHDRデータとして画像を保存できますが、HDR画像を扱えるアプリケーションが必要です。Photoshopなど) せっかくHDRでレンダリングされているのに、ちょっともったいないですね! そこで、modoにはHDR画像を扱えるアプリケーションが無くても、modo内で画像を調整できるように 最終カラー出力の設定にいくつかの項目があります。 まずホワイトレベルですが、レンダリング画像の中にある白のうち、指定した輝度を持った白を LDRの白(R,G,B=255,255,255)にするかを決める項目です。 値を上げれば画像は暗くなり、下げれば明るくなります。 GIレンダリングなどで白飛びしてしまっていても、ホワイトレベルを上げていくと 白飛びしていた箇所にディティールが現れてきます。 次にトーンマッピング...